誰も守ってくれない

映画『誰も守ってくれない』を見てきました。



うまく言葉にできません・・・。

いい映画なんです。
でも重い・・・。
重いという言葉も本当は違うんだけど。

言葉にできない・・・。

いろんな立場で、いろんなことをグルグル考えてしまう映画。

本当に、いろんなことを。

主役がこうだから、この人に感情移入して・・・。
という単純なつくりではなくて。
登場するすべての人たちの気持ちに
自分の気持ちを重ね合わせることのできる作品。
そして、全員に重ね合わせるのはすっごく気が滅入ってしまう。。

正解なんてなくて。

すべては人と人との係わり合いだから。。。

これから誰にでもふりかかる可能性のある問題。
その時、自分は人を信じようとするのか、信じられなくなるのか。。

わからないけれど、
めまぐるしいスピードで自分を囲んでいる環境が変化していく
その様は恐ろしく。

出演者はみんな素晴らしく。

中でも佐藤浩市さんがさすがの演技でした。
決して真実をごまかさない彼に、一筋の希望を見ることができて、
それだけが救いだったなぁ。



正しい、正しくない、、ではない世界の恐ろしさ。
ネット社会という、情報流出スピードの恐ろしさ。

この映画、秀逸です。

関連スペシャルドラマ『誰も守れない』を見たけれど、
このドラマよりも数倍映画のほうが好き。
テンポもいいし。
ただ、このドラマを見てからのほうが
ちょこちょことつながるシーンもあったりして、
楽しめるのも確か。


『誰も守ってくれない』